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メール・マガジン
「FNサービス 問題解決おたすけマン」
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★第180号 ’03−08−01★
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見えない見せない
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●「つまらん! お前の話は
つまらん!」、まるで問答無用。 その勢いに<お前>は黙り込む、、
ご存知<金鳥>のTVCF、大滝秀治が岸部一徳に投げ付ける科白です。
唐突かつ無表情、いきなり頭ごなしの否定、そこから生じる白けた気分、、
B的ヒガミのせいか、「お前のメルマガは!」と言われているみたいで
意気阻喪、キンチョー買おう! の意欲、湧きません。
が、その<白け>で昔の同僚を思い出しました。 会話の最中、唐突に
「イマイチ見えないんだよな」と大声を出す悪い癖、、
T工大出、リクツの男。 むしろイマイチは彼への周囲の評価でしたが、
ご本人の意識は(多分)秀才だった頃フリーズしてそのまま。 だから、
平気で話の腰を折り、今ほど多用されてはいなかった表現「見えない」
を連発し、無意味に威張った印象を与える。 何が彼にそうさせるのか、
それが私には「見えないんだよな」。
*
<分かりました>は<
I see. >、即ち「見えない」は<分からない>。彼も「よく分からんよ」とか「詳しく頼むよ」、フツーに言や良いのに、、
それを<会議>でもやる。 しかも再々<上>に対して。 「見えない」
ことばかり言う<上>も良くなかった。 どっちもどっち、クセは死な
なきゃ治らない、、
* *
サーモ屋は<見えるように語る>主義でしたが、それでもワカラナイ奴
はいた。 それはたいてい、自分の判断やイメージにコダワって認識の
共有化に手間取るタイプ、<T工大>氏のように、、
一般に、実行力は無くてもアタマはある、ワカル力はある。 いきなり
何もかもワカリマシタとは言うまいが、この件、その部分、と順序よく
<見せて>やれば、ワカラナイわけが無い。
今<見る>べきはこれ、それはこう<見る>べき、これらについて異議
ないか、と区切って行けば、、 おや、Rational Process 式だぜ、、
対象と見方がお互いに一致すれば、<見えない>ということは無くなる、
I see. ワカリマシタ、と来る、、
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●とは言うが近頃のもろもろ、
いかにも「見えないんだよな」。 説明責任ある人、見せるべき人、が
<見せない>。 たとえば日本道路公団藤井総裁、<見せない>ことに
徹しているあの姿、<知らしめず>の役人流。
組織活動なら(たとえ非営利でも)会計報告は付き物。 だろうにあの
カネ絡み公団がこれまで財務諸表無しで来たとは、ねえ! そこは一応
改めたものの形ばかり、正しく<見せる>意図が<見えない>。 その
<見せない>藤井総裁は自称<誰よりも改革派>、だが第三者の目には
<密室主義者>。 というチグハグ男が国交省の役人や族議員に奉られ、
<第一人者>、<ドン>、<天皇>。 およそ<国>柄が知れます。
問題の債務超過も、(<公式>の方は再調達原価方式だが)<非公式>
の方は取得原価方式、資産評価方式の違いです、と説明すれば済むこと。
だが、説明しない。 何故?
しかも<民間基準に沿った>形で公表、となっていたのだから、本来は
藤井氏の言う<非公式>の方が<公式>であるべき。 他の3公団が両
方式で公表しているのと較べても、日本道路公団だけ<沿わない>方で
押し通そうとするのは何故? だから
<隠蔽>と言われるのだが、それにしては隠し方も、追及への応じ方も
甚だ粗略。 こんな犯罪的厚顔無恥男を立て続ける連中の品性下劣加減、
想像に余ります。 元美人の国交相もトボケて今や醜悪、、
*
ワカラナイ、分かりたい、と言う者にワカラセル、していることの是非
に目を配り、適切に正す、は<上>の役目。 そうしない、指摘されて
も認めない、改めない、ようでは職務不適格、
いや<背任>。 それが彼や彼女だけでないことは承知ですが、この際
一罰百戒、<市中引き回しの上、打ち首>にすべきだ!
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●長崎市幼児誘拐殺人事件
の鴻池国務相<不適切発言>と同じ科白になってしまいましたが、私も
あの件、そう喋ってました。 ココロは「<見える>ようにしなくちゃ
済まされまい」。 何で親が出て来ない? 子の罪は親が被る、アタリ
マエじゃないか、は化石世代の通念。
そのあと渋谷4少女監禁事件で彼は再び<失言>、その件でも私は再び
同意見。 そんな夜遅くまで子供を出歩かせておく親がオカシイ。
未成年者の行ないに親が責任持たなかったら誰が持つ? 代わって詫び、
代わって償う、アタリマエ。 保護、教育、監督、すべて親の義務です。
ついでに言えば長崎事件、そんな場所で4歳幼児を自由に歩かせたのは
誤りだったと思うが、報道された限り親御さんのコメントには、それを
悔やむ言葉が無かった。 義務、怠ったんじゃないかなあ?
*
長崎中1少年は<溺愛>されていたそうだが、その<愛>は親の自己愛、
子に対するものではない。 そんなオトナ、子供は尊敬しない、、こと
がワカラナイのだろう、世の中いたる所<友だち親子>だらけ。 彼ら、
距離は近いがお互い<見えてない>。 見るべきところを見る気で見る、
そうしなきゃ見えないものなのだ、ということを知らない。 中1少年
の親は何を見ているべきだったのか、何故見ていなかったのか?
で、「まず事実を解明し、、」とTVの<専門家>やコメンテーターは
言うが、当事者にすら<見えてない>のが<見える>かね? 見えない
から<闇>なんでしょ? 神戸サカキバラ少年の<事実>がワカッタと
は聞かないし、彼の<その後>に納得する人も(私周辺には)いない。
家裁や鑑別所、少年院、、 みな<密室主義>的。 何が、どう行なわ
れるのか、どんな人たちが<少年>を扱うのか、ワカラナイことだらけ。
まして被害者や遺族を納得させるため何々したという話は無いし、解明
の成果が公表されたことも、類似事件の再発防止に役立った例も、無い。
その彼らがこのたび「特別に出張して鑑別所で」開いた審判に、本来は
少年を挟んで着座すべき両親が<欠席>。 <見る>気無し? 何故?
彼ら抜きで良いのか? 全然「見えないんだよな」。
そんなに人と接したくない? なら(鴻池流不適切)提案: 親子一緒
に<遠島>。 たとえば尖閣諸島で島守。 <領有権問題>への積極的
対応、お国のため、税金の有効活用、かつ、彼らの意にも適う。
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●世の乱れは勧善懲悪の
不徹底ゆえ、と言えばまたも鴻池風ですが、散々時間かけた挙げ句ウヤ
ムヤに終わることが多すぎます。 <見せない>相手と戦うのは容易で
ない。 これほどの努力が必要、の例は、
7月20日のTBS報道特集後半、<医師が医師を訴えた!>の福岡県
宗像市久能夫妻。 10年前、愛嬢を脳腫瘍で失ったが、そこに病院側
の不手際が多々あった。
しかし病院側は認めず、夫妻は納得できず、で医療事故裁判。 「医師
側の過失を患者側が証明しなくてはならない」のに「医療情報は病院側
にあり、医療行為は密室内」、患者側には圧倒的困難。 しかも
医師同士はかばい合って<見せない>、患者側協力者には圧力がかかる。
久能夫妻は奔走の末、遙かオクスフォード大学まで赴き、ついに病院側
の主張を覆す判断を獲得。 長い苦労は報われ、
先頃ほぼ満額賠償の判決。 異例なことにその冒頭、10年もかかった
点を裁判長が詫びた由。 その間に3度も変わり、何と4人目の裁判長、、
ふむ、平均3年、公務員の異動サイクル?
専門知識の絡む裁判とは言え、決めず<先送り>で凌がれちゃ困ります。
全く裁判官のやってる(
or やってない)ことも「見えないんだよな」。
実況中継無し、基本的に<見せない>世界。 それが裁判官を非現実的
にさせているのなら、今どこかで検討されている<裁判員制度>は改善
の糸口になるかも知れません。
裁判官が優柔不断と見たら尻を押し、世間的感覚で補って非・常識的な
量刑を避けさせ、現行法の不備や矛盾を衝いて、、 やりたいなあ、、
*
そのような制度が我が国で可能か、と誰でも思うらしいが過日のNTV
<ウェークアップ!>、<あなたが裁判官に?>では「G8中、陪審制
または参審制が無いのは日本だけ」、、 そうだったのか!
しかもこれまで何も無かったわけではない、かつて<陪審法>なるもの
があった、由。 やれやれ、私ゃ社会科にヨワイんだ、、
大正12年公布の法律第50号、昭和3年施行、ただし昭和18年(私
は小4、学童疎開へ)停止。 「戦争終了後再施行スルモノトシ、、」
ところが何故か眠ったままにされていた、のです。
* *
人<民>裁判はともかく、民主主義なら司法への国民参加は必然不可欠。
だからだろう、我が<陪審法>立法化も<普通選挙法>以前。 戦前の
民主主義の方がホンモノでした。
その実施が有効だったことは<停止>までに体験した法曹人の記述にも
残っている(ネットで知りました)。 それが何故今まで? は不可解、
「見えないんだよな」。
即ち先人がしていたこと、他の国ではしていること。 我々に出来ない
わけあるまい、、 が、番組ゲストの一人、参議院議員福島瑞穂弁護士
(早く社民党を卒業しなさいよ)いわく、
「裁判員制度には二つ条件がある。 一つは<可視化>、」、取り調べ
のビデオを裁判員が見られるのでないと、と。 なるほど。 たしかに
調書や裁判資料は定型的。 読めば<見える>、ようなものではない、、
* * *
警察の調書作成、私は交通事故被害者として2度経験しましたが、用語
や文章の体裁、すべて既製品的。 口を挟んでも受け付けてもらえない、
「いや、これで良いのです、同じことです」。 お役所仕事?
犯罪事件の<闇>、定型文で<見える>ように描けるかな? 容疑者の
態度や表情までを映す<既製品>、あるかな? 敢えて言えば、調書は
取り調べ担当者の先入観の結晶、、
裁判員の眼力が<紙背に徹す>る粒揃いなら別だが、無作為抽出された
アマチュアたち。 ビデオ映像の助けがあった方が良いに決まってます、、
が、警察、検察、OKしますかね?
でも、「見えないんだよな」が残れば「疑わしきは罰せず」、無罪放免。
が重なれば世の中アヤシイのが跋扈、もっと悪くなる。 司直側がよく
<見える>ようにする、<見せる>ことはゼッタイ必要、、 そうか!
<陪審法>を眠らせておきたかったのは司直側か? 「合理的な疑いの
余地無く立証する」のは大変だ、いっそ<見せない>方が楽、、は私の
独断/偏見ですが、、
* * * *
それにしても裁判員の<見る>力、さぞバラツキ大だろう。 だから役
に立たない、で<添え物>化されては意味が無い。 任命と同時に促成
栽培的に判断力を強化し、基準を統一させる必要がありますな。
その責務の勘所は<証拠や陳述をどう評価するか>でしょうが、客観的
評価の方法、学校じゃ教えませんからね我が国、どうしたら、、? と
なれば
Rational Process。 特にPAの IS / IS NOT チェック、ペケになる推論は<合理的疑いの余地あり>。 一発です。
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世の親たちも子に目を注ぎさえすれば、服装、持ち物、行動、友人、、
目で<見える>ものばかり、それを<見てない>は怠慢、見ながら兆し
を見ないのは<節穴>、親失格です。 同様、
組織における<上>も部門の管理職も、<見えない>では済まされない。
見る力、見えるようにする力、は付け加えたり磨いたりすることが可能
だし、努めて高めるべきものだし、そのための方法はあるのだから。
近頃の<見えない>、<見せない>は、その面での国民的欠陥を示して
いる、と思います。 マスコミあれどジャーナリズム無し、ですからな、
この国は。 まず、そこから改まらないと、、
■竹島元一■
■今週の<私の写真集から>は、
★グサリ!★================================================================
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